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短歌の花束


🔶最新の短歌🔶
★みかんの花咲く丘にある「Che Bell(ケベッラ)」小さきギャラリー木漏れ日の中 「短歌」2023年9月号
★折り紙に覚えたてのひらがなで書く「すき」の字太しもうすぐ卒園  「短歌」2023年7月号
★境内に降りくるいちょう葉背に受け老優独り台詞呟く  「短歌生活」第14回
★冬木一本スノードームに閉じ込めてrestartの記念碑とせん  「短歌」2023年5月号
★へパーデン結節の指まだいける孫と連弾「猫踏んじゃった」  「短歌」2023年2月号
★三百三十メートルへクレーンの吊り上ぐる鋼材の静謐  「短歌」2022年9月号 
★すぎゆきと行く末のあわいに揺蕩う小さきぬくもり両手に包む  「短歌生活」第13回
★初めての杖持ち渋谷に降り立てば地下迷宮に足の竦みぬ 「短歌」2022年7月号
★キッズフォン初めて使う女孫より届くメールの「月がきれいだよ」 「短歌」2022年6月号
★炎天をマンション清掃する吾にジャスミン茶くれし腕のタトゥー 「短歌」2022年5月号
★カシャカシャとルービックキューブ解くごとく記憶は繋がりまた薄れゆく 「短歌」2022年2月号

♥小部屋の住人♥
2010年春から鍼と整体による治療を続け、2011年秋にはかなり体調が良くなりました。そこで、身体を動かす仕事をしたいと考え、大学の清掃の仕事を始めました。身体を動かすことは本当に気持ちの良いことです。そして、教室がきれいになることも、とても気持ちの良いことです!
                        2016年2月
結社誌がカラフルになりました
夏帽子二つ並びて近づきてまた離れゆくわれの窓辺に 「短歌」2018年10月号角川歌壇
鞦韆のおさな微笑み「はる君と結婚したの」と吾に告げおり 「短歌」2017年7月号角川歌壇
★三人の幼のほほえむ写真(うつしえ)にそっと触れおりやわき指先 2018年角川「短歌生活」
★紅茶の時間
店先のベンチでパンを待つ吾と幼の前をネコバスよぎる

レモンからアップルパイへと(とき)移りニーチェのページ繰る手も倦みぬ
こんなにも素直に泣いて()む孫と紅茶飲む時肩越しに秋
             「りとむ」2018年1月号


♥チェホフ♥
★「トルストイ学会」終わりし教室にはつか残りぬ紅茶の香り  
             「短歌」2013年2月号公募短歌館

★稽古場のバケツにたまりし吸い殻はチェホフのセリフ吸いて太れり          現代歌人協会全国短歌大会2004年
★熱き湯を注ぎ入れたるティーカップつかのまよぎるチェホフの台詞          「短歌」2012年10月号公募短歌館

♥小部屋の住人♥
2010年1月、長年の肩凝りをほおっておいたため、ついに頭から腰までの筋肉が鉄板のように固くなってしまいました。歩くのも覚束ない状態。頭もガンガン締め付けられ、精神安定剤と入眠剤を服用しても殆ど眠れません。血圧も上昇と下降を繰り返す。そんな状態の時、友人が「楽しいことだけを考えるのよ。」と言いました。しかし、そんな状態では楽しいことなど浮かばないし、考え付かない、思い出せないーーー実際にはその当時、心待ちしていた嬉しいイベントか迫っていたにも拘らず・・・。
その後、鍼と整体による治療で回復したので、体調が悪くなるかもしれぬ未来の自分のために、「楽しいこと」を直ぐに思い出せるように「楽しいことノート」を作成し始めました。それとともに、今まで書き溜めていた短歌も「楽しい」短歌、読み返して血圧が上がることのない「短歌」のみ記録することとしました。そして、新しく作る短歌も当然のことながら「楽しい」短歌のみとし、それらの短歌をこの「小部屋」に保存することとしました。    2015年1月         

最近の短歌

★いつしらに夕化粧の咲き初めて境界確認作業終わりぬ    「短歌」2021年10月号
★ドブ川が暗渠に変わる歳月をそっと見ていたいつもの夕陽   「短歌」2021年8月号
★コロナ禍の一人芝居に老優の背(せな)丸くなり闇に溶けゆく   「短歌」2021年6月号
★桜からハナミズキへと花燃ゆる緑道のに暗渠の黙(もだ)   「短歌」2021年7月号

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